2010/08/30

富山県にもタンデム自転車解禁のきざし

富山市の視覚障害者協会が開いた、タンデム自転車の体験会の様子がテレビのニュースに流れたようです。 北日本放送のサイトに、動画付きの記事がありました。

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県内では、サイクリングロードなど決められた場所でしか乗ることができないんですが、近年、視覚障害者などのために一般の道路でも乗れるようにしたいという動きが広がっています。

29日、射水市の太閤山ランドで行われたタンデム自転車の体験会です。

富山市の視覚障害者協会が初めて開いたもので、協会のメンバー25人と、ボランティア20人が参加しました。

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富山市視覚障害者協会では一般の道路でも乗車可能に出来ないかと模索しています。

富山市視覚障害者協会、山内正一副会長「ぜんぜん見えない方というのは歩くかタクシーか、タンデムにのれれば、ちょっとこう近所のスーパーに行くとか、デパートにいけるんじゃないかというのはあります」

参加者「(一般道でのれるようになったらどこにいきたいですか?) どこでも行きたいです。買い物も一緒に連れていってもらったりして、いきたいし、観光っていいますか、いろんなところ行きたいです」

タンデム自転車に乗って移動できるようになれば、視覚障害者やその家族にとって経済的にも精神的にも得るものは大きいといいます。

堀恵一会長「ここへ出てきている人は行動的な人多いんですけど、閉じこもっているひとも多いですし、少しでも外にでる機会が多くなれば、それだけやっぱり気持ちも違ってきますし、精神的な面でもいろいろサポートできる点がでてきますので、ぜひのれるようになればいいなと思ってます」

山内副会長「自分の身体で体験し、身体でそこにいって、なんでも学習できるということは最高の財産だと思ってます」

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富山県警の交通企画課によりますと、今後そういった申し出がある場合は検討するということでした。

記事全文: KNB(北日本放送)NEWSタンデム自転車体験会


これは、「申し出」てみる価値がありますよ!

タンデム自転車を生活の道具として活用したい、という声がインタビューにありました。 まったくその通りで、タンデム自転車は福祉機器としても優秀なんです。

ニュースでは、「広島県が10月1日からタンデム自転車走行可能になる」と報じていました。 10月になれば、長野・兵庫・山形・愛媛・広島の5県で、タンデム自転車が公認されることになります。 47都道府県の1割を超します。

ここ数年で雪崩のように、タンデム自転車が公認されていくような気がしてなりません。

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2010/08/26

次は栃木県?

栃木県が関東のタンデム自転車解禁の突破口となりそうです。 先日、「タンデム自転車でまちづくりを考える会」が、栃木県県議会議長に「栃木県内公道でのタンデム自転車走行解禁を求める陳情書」を提出しました。

昨日(8月24日)、1375名の方から頂いた署名と共に県議会議長に、「栃木県内公道でのタンデム自転車走行解禁を求める陳情書」を手渡してきました。

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誰もが可能性が発揮できる栃木県になるよう県民からの声に応えていただき、良い結果が出る事を祈るばかりです。

記事全文: タンデム自転車でまちづくりを考える: 1375名の重み


「タンデム自転車でまちづくりを考える会」は、タンデム自転車を多くの人に知ってもらおうという活動もしています。 先日は、JRPS(日本網膜色素変性症協会)栃木支部のレクリェーションイベントにて、タンデム自転車の体験試乗会を開催したとのこと。

来る9月19日には、宇都宮競輪場で「あなたも自転車で競輪場を走ってみませんか」というイベント (リンク先: 下野新聞のサイト)を開く予定です。 タンデム自転車を知ってもらいたいという思いと、競輪場関係者の「競輪場に親しんで欲しい」の思いが、この企画を成立させています。

多くの人を巻き込むパワー、見習いたい物です。

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2010/08/17

10月17日(日) 中津市タンデムサイクリング大会 参加者募集中

この秋、大分県は中津市の耶馬渓で、タンデムサイクリング大会が催されます。 今年で三回目。

今年で三回目とありますが、耶馬渓でのタンデムサイクリング大会は1994年に市民の発案で始まったそうです。

この大会は、視覚障がい者やボランティアの方々が地域の人々とふれあい、大会を通じて相互理解を深め、メイプル耶馬サイクルラインを通じ中津市の福祉と観光に寄与することを目的として開催します。

日時
平成22年10月17日(日曜日) 10:00-14:30
場所
メイプル耶馬サイクルライン
参加費 (昼食代・保険代含む)
タンデム車後乗り視覚障がい者 1,000円/1人、ボランティア・付き添いなど 500円/1人
募集人員
後乗り視覚障がい者 60名、前乗りボランティア 60名
コース
耶馬溪町サニーホール前〜本耶馬溪支所

記事全文: 第3回中津市タンデムサイクリング大会 参加者募集

"定員60名のうち、10名はクラブツーリズム様を通じて全国募集"とあります。 タンデム自転車は、バリアフリー旅行の手段としても優れています。 タンデム自転車の価値は私が考えているよりも大きいものかもしれません。

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2010/08/11

良い連鎖反応 広島もタンデム自転車解禁

中国新聞のサイトに、広島県もタンデム自転車が解禁されるという記事がありました。 これは、愛媛県でタンデム自転車が解禁されたことを受けたものです。

世界でも有数のサイクリングコースのある「しまなみ海道」は、愛媛県と広島県にまたがっています。 愛媛県側をタンデム自転車で走って来て、広島県との県境で折り返さなければならないなんてつまらない話ですからね。

広島県公安委員会は、2人が力を合わせてペダルをこぐタンデム自転車が県内全域の公道で走行できるよう、今秋にも県道交法施行細則を改正する。 公道走行を解禁した愛媛県からの要請がきっかけ。両県を島づたいに結ぶ瀬戸内しまなみ海道全線で、タンデム自転車でのサイクリングが可能になる。

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愛媛県の加戸守行知事は7月23日の知事会談で、広島県の湯崎英彦知事に解禁を要請。湯崎知事も「全国の自転車好きが、しまなみ海道に集まる環境づくりになる」と応じた。

広島県警は既に走行実験を済ませ、安全性を確認。 県公安委員会は秋の観光シーズンに合わせて県道交法施行細則を改正する方針を固めた。

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記事全文: 中国新聞 2人乗り自転車解禁へ 広島県内の公道、秋にも


記事は、"県海の道・プロジェクトチームは「イベントの開催やレンタル台数の確保、安全性のチェックができる地元の態勢づくりを後押ししたい」と説明している。"と結ばれています。 単なる解禁にとどまらず、その先を見越しているところが素晴らしいです。

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