2010/07/07

警察(官)は心配性

ブログ Lost Squadron.の管理人さんが問い合わせしていた、淡路島ロングライドにタンデム自転車で参加できないのはなぜ?という話。 結論から言うと、今回は参加不可になりました。

担当の警察(官)が、見たことの無い自転車を心配し、タンデム自転車での参加を遠慮してもらいたいという意向を示したためです。 職務の性格上、こういった結論を出してしまうのは仕方の無いことだと思うのですが。

兵庫県の交通規則ではタンデム自転車に配慮があり、タンデム自転車の公道走行を認められています。 淡路島は兵庫県にあるので、タンデム自転車の走行になんの問題もありません。

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  1. 2010スポニチ 淡路島ロングライド150の参加要綱に、「タンデム車を含む2人乗りの禁止」と書いてあった。
  2. 「兵庫なのにタンデムなんでダメなの?」と問い合わせ
  3. 大会事務局から、「(同じスポニチ主催のイベントの)佐渡島ロングライドの参加要綱を写したのでそうなった。警察との会議で確認する。交通規則でOKなのだから問題ないはずであり、そうなるよう努力する」という返事。
  4. 警察は検討の結果、タンデムの走行まかりならんという判断を下す。

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記事全文: Lost Squadron. 淡路島ロングライドとタンデムの結果

タンデム自転車に馴染みの無い人たちにとって、タンデム自転車というと、「観光地で楽しく」乗っているイメージがあるようです。 坂を登るなんて無理、ブレーキも効かない(注)、操縦も難しい、150kmという距離を走るなんて想像もつかない、のでしょう。 これは、レンタサイクルによくある、軽快車型のタンデム自転車の話です。
(注) 実は効かない訳ではなくて、多くの人は自転車のブレーキの使い方をよく知らないのです。 たいていのタンデム自転車には、十分よく効くブレーキが付いています。

担当の警察(官)がタンデム自転車での参加を遠慮願った動機は、印象に基づくもので、列挙された理由は後付けでしょう。 そうでないと苦しすぎる言い訳です。 でもこれは仕方の無いことなんです。 日本の警察は、道路の規制と取り締まりと安全確保の全ての責任を負わされてしまっていますから。

実際には、ロングライドに参加するようなタンデム自転車は、よく進むし、ブレーキもよく効き、安定していて、長距離走行にはもってこいの自転車です。 このことは、日本の自転車関係者もよく知らないことのようです。 ましてや警察(官)がそれを知らないのも不思議はありません。

次(?)号予告

心配性の警察(官)、イベント主催者、自転車関係者の皆様に向けて、スポーツタンデム自転車がどんなものかを知ってもらうための記事をまとめる所存。 「次」になるかどうか保証の限りではない。 期待せず待て!

P.S.

今回の淡路島ロングライド、タンデム参加の件で、事務局の方は警察(官)の誤解を解こうと、粘り強く交渉してくれたようです。 ホント頭が下がります。

ついでになぜ、警察(官)とカッコ付きで(官)と付けてこの記事を書いているか。 実はこういう判断って、当事者である担当の警察官の個人的見解が、警察(組織)の判断として下されることが多々あるのです。 警察という組織は、なにしろ忙しいですからね。 小さく納められることについては、なるべく小さく納めようとするようです。

でもねえ、心配してくれるなら、先導してくれるとか、交通整理してくれるとか、そういう方向の心配してくれるといいんだけどなあ。

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